- 「小1の壁」という言葉はよく聞くけど、具体的にどんなことに困るの?
- 子供や家族のために退職を検討しているけど、仕事と家庭の両立はできないの?
- 在宅ワークを始めようと思っているけど、具体的なイメージが湧かない…
こんな悩みをもつパパ・ママさんのための記事です。
子育てをしながら在宅ワークで仕事をしている私(帽子ねこ)が悩まされた「小1の壁」とその対策について触れつつ、これから仕事を変えて小学生のお子さんを支えようとしている人に向けて書いています。
実体験をもとにしているので、
退職前後の流れがイメージしやすくなると思います!
小1の壁とは?
小1の壁とは、子供が保育園や預かり保育を利用できていた時にできていた仕事と家庭の両立が、小学校に上がることで難しくなることを言います。
- 子供の登下校時刻が変わる
- 子供を預かってくれる施設(枠)が少なくなる
- 学童では保育園ほど手厚いサポートがされない(長期休暇中の弁当の用意など)
- 学習に親のサポートが必要になる(宿題など)
このような生活の変化があるため、特に夫婦2人で子供を養育している家庭では、保育園と同様の共働きが難しくなります。
小1の壁にぶつからないためには、早いうちから情報収集して対策を取っておく必要があるといわれています。
小学1年生の子供とパパママの理想と現実
実際に子供が小学生になるまでは、我が家も「小1の壁」という言葉は知っていても、具体的なイメージが湧きませんでした。
以下に、小学校入学前に思い描いていた理想と、実際の生活を比べてみてみました。
理想
- 保育園や預かり保育と同じく、親の手間はかからない
- 子供は友達と毎日楽しく遊んでいる
- 学校の宿題は簡単なので子供だけでできる
親は最後のチェックだけすればいい
現実
- 学童を利用する場合、長期休暇や時短日などの弁当の用意で親の負担が増える
- 環境が変わるため、子供に疲れが出やすい
- 友達と遊ぶ場合は誰かの家に行く割合が多い
- 小1の宿題は親が見ることが多い
保育園ではお昼ごはんとおやつは給食費から出るため、お弁当が必要な日はほとんどありませんでした。
一方、学童を利用するようになった小学生では、夏休みなどの長期休暇中は給食がありません。
毎朝パパかママが子供のお弁当の用意をする必要があります。
また、保育園と違い、小学校では勉強が始まるため、お子さんによっては急な環境の変化で体や心に疲れが出やすくなります。
これに加えて学童にも行く必要があるため、共働きパパママの子供は、とくに4月5月で戸惑いがちです。
「もう学校行きたくない!」
「今日は学童行きたくない!」
我が家でも5月からこんな言葉が増えるようになりました。
新しい友達と馴染めていないのかと思えば、そういうことはあまり無さそうでしたが、うまく言葉に出来なくても、環境の変化が子供に負担になっていたのだろうと考えています。
疲れが出やすい週末に言うことが多かったので、
週末は家で過ごしながら宿題や勉強に集中する日としました。
入学前には予想できなかったことですが、このときすでに在宅ワークに切り替えていたのが良かったと思っています。
宿題についても「小1の学習は比較的やさしいから、自分でなんとかできるだろう」と考えていたのですが、
「ママ、教科書を音読するから聴いて!」
「これ(問題の)意味が分からない!」
といった具合に、はじめての宿題に戸惑っている様子でした。
保育園時代にワークブックやドリルは少し始めていたのですが、それでも学校の宿題は独自のルールがあることも多く、保護者のサポートが必要なのは間違いないようです。
また、
- 学校から帰ったら片付けと翌日の準備をする
- 保護者に見せる必要があるプリントは毎日必ず出す
といった生活習慣に関係するものは、1,2回の練習だけでは身につかなかったため、1年生の間は毎日こちらから声掛けをする必要がありました。
1日のスケジュールがぎっちり詰まっていると、子供も大人も精神的に窮屈になりがちです。
大人は日々のストレスをうまく発散することもできるかもしれませんが、まだ小学生の子供はパパやママのサポートが必要な年頃なのだと実感しました。
仕事を退職するメリット・デメリット
これから小学生になるお子さんがいるパパ・ママの中には、在宅ワークへの切りかえや、今の仕事を退職することを検討中の人もいると思います。
一番の理想は、現在の職場に勤めながら、在宅ワークや時短ワークに切り替えて働き続けることですが、なかなかそうもいかない職場の方が多いです。
現在の仕事を退職することのメリットとデメリットを書き出してみました。
メリット
- 子供との時間が増える
- 臨機応変に対応しやすい
デメリット
- お金が貯まりにくい
- キャリアが途切れる可能性がある
このようにしてみていくと、やはり退職によるリスクも無視できません。
退職・転職活動が必要な場合、小学校入学の1年以上前から計画を立てていくのが理想です。
ですが、もし現在お子さんがすでに小学校に通っているパパママさんでも、お子さんのために時間を作る選択をするのは遅すぎることはありません。
子供の様子をみながら、夫婦でしっかり話し合って決めましょう。
【体験談】在宅ワークを選んだ理由
私が在宅ワークを選んだ理由を上げていきます。
- 子供の面倒をみながら仕事ができる
- 通勤によるデメリットがなくなる
小学校1年生の子供にとって「家に帰るとパパかママが必ずいる」という状態は安心感があるだろうと考えたためです。
また、通勤による時間の無駄や、体力の消耗がなくなるために、子供にゆとりをもって接することができます。
もちろん、在宅ワーク中に子供が帰ってきてしまうと仕事に集中しにくくなってしまうこともあります。
しかし、乳幼児ほど目が離せない状態ではなくなってくるため、我が家では子供がいても多少の残業はできるようになってきました。
小学生パパママの在宅ワークを失敗しないポイントとは?
「今の仕事をやめて、在宅ワークに切り替えようかな…」
「でも、在宅ワークって具体的にどんな仕事があるんだろう?」
ここまで読んでくださった人の中には、こんな疑問が出てくる人もいるでしょう。
ここでは、小学生パパママのために、在宅ワークを始める前に確認すべきポイントについて解説していきます。
我が家の事例をもとにしていますので、参考程度にしてください
在宅ワークを始める前に確認するポイント
- 夫婦の現在の仕事、環境をお互いに確認しておく
- 「稼ぐ」と「保護者対応」の責任をそれぞれ明確にしておく
- 夫婦のどちらかは、子供を最優先にできるようにしておく
現在の家計や仕事状況を話し合う
一番のポイントは、夫婦で現在の状況を確認して、対応を考えるという事です。
- 勤務時間、出勤・帰宅時間
- 繁忙期
- 給料
- 家庭内での支出額
- 時短、あるいは在宅ワーク可能な職場か?
こうしたことは、まず夫婦で共有しておくことが大切です。
我が家では、夫の在宅ワークや時短勤務がほぼ不可能な職場であったため、私が状況に合わせて在宅ワークで働くことにしました。
「稼ぐ」と「保護者対応」の責任を明確に
夫婦共働きの場合は、「稼ぐ」も「家事」も責任を半々にすることができました。
子供がいなかったり、小さかったりするうちはそれでも良かったかもしれませんが、小学生以上のお子さんがいる家庭の場合、子供の養育にかける時間が増えてきます。
このため、仕事時間と子供対応の時間の両方をしっかりとる必要が出てくるのです。
夫婦2人の家庭内で対応する場合、「仕事(稼ぐ)の責任者」と「保護者対応の責任者」を明確にしておくことで、両方の時間を捻出しやすくなります。
稼ぐ責任者
稼ぐ責任者は、収入を優先的に考える担当です。
我が家の場合、夫の給料が家計収入の多くを占めることになったため、夫が「稼ぐ」ことの責任者になりました。
もしこの話し合いの段階で、「稼ぐ責任者」の給料が家計に見合わない場合、出費の見直しや、転職の検討も選択肢に入れる必要もあるかもしれません。
余計なサブスクサービスの解約をしたり、今の仕事のキャリアを活かしながら給料が高い会社に転職する場合も、夫婦でしっかり話し合いましょう。
保護者対応の責任者
保護者対応の責任者は、時間の捻出を優先的に考える担当です。
「保護者対応の責任者」の仕事は、子供の急な発熱や宿題対応、学校からの連絡や行事参加がメインになります。
また、お住まいの地域によっては、町内会や子供会などの団体に参加して年間行事を行っている場合もあります。
地域自治に必要な当番の担当も、時間の融通を利かせやすい「保護者対応の責任者」がメインで担った方が良いでしょう。
保護者対応の責任者も仕事をすることは可能ですが、必ず時間の融通が利きやすい仕事を選ぶ必要があります。
Q&A
- 子供の養育は「保護者対応の責任者」の仕事ということですか?
-
「保護者対応の責任者」は、行事や学校生活に必要な事務処理(欠席連絡など)の担当です。
子供の養育(生活習慣、進路、学費など)については、家族全員に関連することなので、夫婦や子供と同居する大人全員の責任ということにしています。
- 「稼ぐ責任者」に子供の養育に積極的に関わってもらうには?
-
個人的な意見ですが、「稼ぐ責任者」はいつも子供につきっきりになる必要はないと考えています。
その代わり、次回の学校行事や、子供が今学校でしていることについては把握してもらうようにしています。
具体的には、冷蔵庫に行事のお知らせを貼りつけたり、家族共用のカレンダーに子供の行事を書き込んだりしています。
仕事がお休みの日の午前または午後に、子供と「稼ぐ責任者」の2人で遊びに行くのも、仕事と私生活のメリハリがつけやすくなるのでおすすめです。
- 家事の分担はどうしていますか?
-
我が家ではメインの家事は、ほぼ私(保護者対応の責任者)が対応しています。
ただし、力仕事や普段届かないところの掃除や整理は、たまに夫に頼むようにしています。
また、できるところは子供にも家事を任せるようにしています。
家庭それぞれの価値観があるので、体力や時間をみながら決めましょう。
①両親・義両親
②近所のママ友
③自治体のサポート
に頼れることはないか?
ということも検討してみてください!
小学生パパ・ママにおすすめの在宅ワーク
ここでは、実体験をもとに、小学生ママに「おすすめの在宅ワーク」と「あまりおすすめできない在宅ワーク」を紹介します。
ママを対象にしていますが、在宅パパにも参考になる内容です!
おすすめの在宅ワーク
基本的には、今までしてきた仕事を活かせる在宅ワークがおすすめです。
仕事に慣れやすく、キャリアの断絶を心配しなくてよいためです。
おすすめ在宅ワーク
- 事務系職種だった場合…オンラインアシスタント(バックオフィス)
- 営業系職種だった場合…オンラインアシスタント(営業事務、コール営業)
- IT系職種だった場合…リモートでできる仕事(Webデザイン、前職を活かしたプログラマー)
- その他…Webライター(競争過多)
オンラインアシスタントとは?
→在宅ワークの一種で、クライアント(依頼者)から経理や一般事務業務を担う仕事です。
オンラインアシスタントサービスの1つであるフジ子さんは、
- 小さなお子さんがいるパパ・ママさんが多い
- チームで仕事をするので、働く時間の都合がつけやすい
- スキマ時間での仕事も可能
- バックオフィスやMS Officeスキルが活かせる
というメリットがあります。
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コール営業は未経験からでも挑戦できる在宅ワークでもあるため、在宅ワーク初心者のパパママにおすすめです。
営業職に就いていた人であれば、在宅ワークに切り替えてもキャリアを途切れさせる心配も少ないです。
今だけでなく、将来フルタイムで復職することを考えている人は、リモートでの営業職についても知っておきましょう。
Webライターはパソコンで文字を打つことができれば始められる在宅ワークの1つです。
始めやすい分、収入を得るには実績や営業方法を考える必要があります。
また昨今では、AIを用いてWebライティングをすることが常識となりつつあるので、ChatGPT、Microsoft Copirot(マイクロソフトコパイロット)、Gemini(ジェミニ)などのメジャーAIの使い方を知っておくことも大切です。
最近ではAIの登場により、Webライターに求められるレベルも上がっています。
おすすめできない在宅ワーク
ママにあまりおすすめできない在宅ワーク
- (IT系職種に就いていなかった場合の)Webデザイナー、プログラマー
- 動画編集
- ブログ
ブログやSNSなどで主婦やママにおすすめされるWebデザイナー・プログラマー・動画編集・ブログは、未経験の上、これから小学生に上がるお子さんがいるママにはおすすめできません。
Webデザイン・プログラミング・動画編集が未経験ママにおすすめできない理由
WebデザインやWeb制作・プログラミング・動画編集は、収益を得るまでのスキル習得に十分な時間(3か月~6ヶ月)や費用が必要であるため、時間や費用のゆとりがないママにはおすすめできません。
小学生の準備って、物品の準備や、書類を期日までそろえるとか、
色々あるんですよね…
私は要領があまり良くないので、いっぱいいっぱいでした(笑)
逆に言えば、退職した後、ある程度のまとまった時間や費用があるママさんには選択肢として魅力的でもあるため、Webデザインに興味がある人は以下の記事を参考にしてみてください。
ブログが未経験ママにおすすめできない理由
WordPressブログによるアフィリエイト収益や、有料note販売による収益化も未経験ママにはおすすめしていません。
ブログや有料note販売は、自分が仕事をしていない時間でも収益が発生するストック型のビジネスとして魅力があります。
しかし、前述で触れたWebライターとしてのスキルに加え、SNS運用やサイト管理などの仕事も増えてきます。
さらに、ブログの収益化には最低半年以上かかる上に、はじめは月1万円稼ぐのも難易度が高いです。
まとまった収益が出るまでにWebデザイナー以上に時間がかかるブログ運営は、これから小学生になるお子さんを抱える未経験ママにはハードルが高い在宅ワークです。
Webライターを始める場合は、WordPressブログの開設もスキルアップにつながります。
ただし、ブログ1本で収入を得ようとするのは、ハードルが高いことは覚えておきましょう。
まとめ:小学生になる1年前からの準備が理想。全部はできなくてもあきらめないで!
- 小学校生活は、保育園よりも親子に負担がかかりやすい
- 退職や在宅ワークへの切りかえは、夫婦で話し合うことが成功のポイント
- 在宅ワーカー未経験者には向いていない在宅ワークもある
在宅ワークを始めるつもりのパパママは、ゆとりをもって、1年前から退職や在宅ワークの準備を始めた方が良いでしょう。
すでに小1の壁にぶつかって悩んでいるパパ・ママには、この記事が何かの役に立てば幸いです。
小学校低学年の頃は、お子さんは、お父さんやお母さんと遊べるのが楽しいものですが、小学校高学年になると、親よりも友達と遊ぶことに興味が移っていきます。
お子さんの小さいころの思い出に、沢山のご両親の笑顔を残しておきたいですね。
学童を利用するパパ・ママの強い味方!