Webデザイナー志望の人がネット検索をすると出てくるのが、
「Webデザイナーになりたいとか言ってる奴」
「Webデザイナー やめとけ」
といった、ややネガティブなワード。
これからWebデザイナーになろうか考え中の人にとっては、ちょっと不安になる言葉ですね…。
今回は、現役Webデザイナーが実際に未経験から仕事を獲得し、続けている中で、
- 実際に始めてみて分かったWebデザイナーの大変さ
- どんな人がWebデザイナーに向いているか?
ということをテーマに、現場の実情を元にしたWebデザイナーのメリット・デメリットを紹介します。
Webデザイナーのリアルな仕事内容
Webデザイナーとは?
Webデザイナーは、インターネットの普及に伴い需要が高まっている職業です。
WebサイトやWebアプリケーションのデザイン・制作を担当し、企業や個人のWebサイト制作や、Webサービスの開発、バナー作成などに携わります。
ネットやSNSでは、「自宅で好きな時間に働ける」「学習が簡単で、勉強すれば誰でもWebデザイナーになれる」といった言葉もあります。
実際にWebデザインの仕事をしている身からすると、誇張されているような表現も目につきます。
リアルなWebデザインの現場では…
- こまめな返信やコミュニケーションが必要
- デザインのひな形はできるだけ早く作成する必要がある
- 差し替えや修正が求められることは日常茶飯事
- 常に新しいテクニックを学習していく必要がある
Webデザイナーの現場で求められること①「丁寧で早い返信」
Webデザインスキル以外に、まずWebデザイナーに求められることは、クライアント(依頼者)からの要望やフィードバックに対して、迅速かつ丁寧に返信することです。
会社に出社して働いている場合でも、上司の方やマーケティング担当の方とのイメージのすり合わせは大事です!
コミュニケーションが不十分だと、ミスや遅延が発生する原因にもなります。
Webデザイナーの現場で求められること②「ひな形を早く作る」
次に、Webデザイナーは、クライアントにデザインの方向性やイメージを伝えるために、デザインのひな形をできるだけ早く作成する必要があります。
クライアントにデザインの方向性やイメージが早く伝えられれば、フィードバックも早く得られますし、修正の時間も確保できます。
なにより、返信やひな形のデザインがいつまでも帰ってこない状況は、クライアント側のストレスになります。
お互いに気持ちよく仕事をするためにも、綿密で丁寧なやりとりをしていく必要があります。
学習の時は、デザインスキルを身につけて、綺麗なデザインを丁寧につくることをやってきたけど…
仕事の場では、時間をかけて丁寧に作るよりも、
「依頼する側のイメージに沿っているデザインが作れているか?」
の方が重視されるよ。
要するに、現場ではまず「コミュニケーション」と「早さ」が求められるという事だね!
Webデザイナーの現場で求められること③「根気強さ」
さらに、Webデザイナーは、クライアントからのフィードバックに基づいて、デザインを差し替えたり修正したりすることがよくあります。
クライアントの要望を理解し、説得力のあるデザインを提案するスキルや、タフさも必要です。
フリーランスの場合、修正の回数や範囲には、契約や見積もりによって制限を設けることもできます。
Webデザイナーの現場で求められること④「常にスキルアップ」
最後に、Webデザイナーは、Webの技術やトレンドが日々変化することに対応するために、常に新しいテクニックを学習していく必要があります。
例えば、レスポンシブデザインやアクセシビリティ、Adobeソフトの使い方や、SEOなどの知識やスキルは、Webデザイナーにとって必須です。
また、これらのツールは度々(たびたび)アップデートされることがあります。
学習期間が終わって、Webデザイナーとして仕事を始めた後も、常に新しい技術を習得していく必要があります。
Webデザイナーのデメリット
ここからは、Webデザイナーの実際のメリット・デメリットを紹介していきます。
メリットを紹介する前に、まずはデメリットから挙げていきます。
- 収入が上がりづらい
- たまにブラックな企業・クライアントがいる
- 未経験者のライバルが多い
Webデザイナーの収入は…
Webデザイナーの平均年収は300万〜400万円と日本の平均年収を下回ります。
もちろん、経験やスキル、勤務先によって収入は変わりますが、一般的にはWebデザイナーは高収入とは言えません。
※平均相場を表示。実際とは異なる場合もあります
- バナー…2,000~10,000円/件
- LP(ランディングページ)作成…フリーランスの場合10,000~50,000円/件
- 複数ページのWebサイト制作…10~100万円/件
収入を上げるためには、デザインだけでなく、コーディングやマーケティングなどの幅広いスキルを身につける必要があります。
また、企業によっては長時間労働が当たり前のところもあるようです。
フリーランスのWebデザイナーであっても、クライアント(依頼者)とのトラブルの話も時々聞きます。
未経験からWebデザイナーになる難しさ
さらに、最近では、未経験からWebデザイナーを目指す人が多いため、初心者Webデザイナーは仕事獲得が難しくなっている実情があります。
現在でも未経験からWebデザイナーになる人は多いですが、仕事獲得までに必要な勉強量は昔より増えていると考えていいでしょう。
多くのWebデザインスクールでは、平均して3か月ほど集中して勉強してから仕事に入ることを勧めています。
Webデザイナーのメリット
次はWebデザイナーになるメリットの紹介です。
- 企業選択の幅が広がる
- 出勤・リモートの選択ができる
- 子育て中も仕事ができる
Webデザイナーは、企業に就職するだけでなく、フリーランス(個人事業主)として独立することも可能です。
そのため、企業規模や業種、勤務地など、自分に合った働き方を選ぶことができます。
出勤とリモートを組み合わせた働き方や、完全リモートワークも可能です。
また、Webデザイナーは、働く場所や時間の制約が少ないため、子育て中も仕事がしやすい職業です。
子育て中は、子どもの保育園や学校の送迎、体調不良など、突発的な仕事のキャンセルが発生することもあります。
しかし、Webデザイナーであれば、そのような状況でも、リモートワークや自宅作業で対応することができます。
フリーランスのWebデザイナーをしているママさんは、子どもの送迎や体調不良の際でも、仕事の調整がしやすいというメリットもあります。
「子供が小さい時は仕事量を調整し、子供が大きくなったら企業に正社員転職する」などのキャリアチェンジも可能です。
このように、Webデザイナーは、企業選択の幅が広く、働き方の選択肢が多いため、子育て中の方にもおすすめの職業です。
まとめ:Webデザイナーになりたいとか言ってる奴は、これだけは知っておきたい
- Webデザイナーはコミュ力が求められる技術職
- 向いているのは早さ・丁寧・根気・学習意欲をあわせ持った人
- Webデザイナーはリモートでも仕事をしやすい
- 未経験からWebデザイナーになるためには、必要なスキルをしっかり勉強しておくことが必要
この記事を読んで、Webデザイナーのイメージが想像できたのであれば、とても嬉しいです。
Webデザインの仕事は、バナー制作から始めていくと学習→仕事へのステップアップがしやすいです。
こちらにバナー制作の学習や、仕事を獲得する上で知っておきたいポイントなどを解説しています。
時間をとって学習して、しっかり稼いでいきたい人は、
以下も参考にしてください。
学習から仕事まで不安なくステップアップしたい人へ
せっかく独学で学習しても、仕事になかなか繋がらない…。
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これからWebデザイナーを目指す人は、学習後に、実際のWebデザインの仕事を請け負う経験ができるWebデザインスクールで学ぶ選択肢もあります。
それぞれのスクールは、キャリアの無料相談会を実施していることが多いです。
事前に相談してみることが、自分と相性のいいスクールを選ぶコツです!
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Illustrator講座がないのでAdobe公認スクールとの掛け合わせでIllustrator、Photoshop、Figmaが使えるようになる。 - デジハリオンライン【Webデザイナー講座】
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ママ・プレママ向けWebデザインスクールの詳細は、こちらの記事で紹介しています。